樹脂製品
Technologies

技術

防音防振

マルチマテリアルシートスタンピング成形

連続ガラス繊維熱可塑性樹脂(GFRP)と ガラスマット強化熱可塑性プラスチック(GMT)と鉄の3層構造を実現する技術です。
この技術が採用されたエンジンアンダーカバーは、鉄と同等の強度を有しながら軽いGFRPを使用することで、従来比76%の軽量化を実現しています。また、鉄から樹脂に置換することで防錆性能の向上を図っています。

高外観ウレタン発泡成形

専用発泡ポリウレタン材料の開発により、発泡ポリウレタンのみでの製造を可能とした成形方法です。この技術が採用されたエンジンカバーは、軽量の発泡ポリウレタンを使用することで、従来比24%の軽量化を実現しています。また、締結部品の一体化と塗装レスにより、従来比27%のコストダウンを図っています。軟質の発泡ポリウレタンを使用することにより、歩行者保護性能の向上にも貢献しています。

表面
表面
裏面
裏面

ナイロンとウレタンの一体成型

吸音効果の高い防振材料である発泡ポリウレタンを、ナイロン製エンジンカバーの裏面に一体発泡させるという技術で、優れた吸音・遮音・防振・制振性能を発揮します。
また、発泡ポリウレタンは、エンジンルームの耐熱特性等の厳しい環境にも耐えることができ、形状自由度を活かした発泡成形技術と、周囲にも優しい低騒音設計により、エンジン騒音を大幅に低減しています。

表面
表面
裏面
裏面

基材発泡成形

ナイロン製樹脂カバー本体を内部発泡させることで、使用する樹脂量を低減し、軽量・低コスト化を図っています。また、塗装レスの外観を有し、従来工法(ソリッド)と同等の剛性を実現しています。この技術が採用されたエンジンカバーは、従来比30%の軽量化を実現しています。

機材発泡成形の原理

加飾

インモールド成形

射出成形品の「成形」と「転写絵付け」を一体化させた成形同時転写工法です。転写箔を成形金型内に送り、正確に位置決めし、成形と同時に熱圧を利用して転写絵付けを行います。

インサート成形

3次元にフィルム成形された特殊光輝フィルムを金型に装着し、射出成形の樹脂に融着させることにより、深絞り一体製品を造る工法です。深絞り性が高いため、デザイン性が向上します。

塗装

材料の表面に塗料を塗り乾燥させることで、色を付与する表面加工処理です。塗装ではさまざまな色に製品を着色することができます。また、従来のメタリック塗装に加え光沢感のある金属調塗装や一つの部品を多色に塗り分けるマスク塗装も得意としています。

めっき

樹脂成型品に金属皮膜を形成させる表面加工処理です。表面に高級感のある金属色調を施すことができ、色調や艶感の違う金属感を出すことも可能です。

ホットスタンプ(熱転写フィルム)

熱転写技術として、ホットスタンプ箔を加圧、加熱することで金属調の文字、絵柄などを転写する加工方法です。

一貫生産

ホイールキャップ一貫生産ライン

ホイールキャップは、一貫生産ライン化により、成形~塗装~組付けのリードタイムを短縮したラインを構築しています。
省人化・省スペース化を追求し、生産変動に強いラインでグローバル展開し易いラインをコンセプトに構築。原価低減を追求した革新ラインです。

解析

音響解析

音の基本特性を考慮した解析により、音を見える化し、最適形状を提案することが可能となります。

流動解析

射出成型時の樹脂の圧力・温度・そり変形等を予測し、製品形状・金型仕様を決めることで製品の不良及び、トライ工数を削減しています。

構造解析

外力や内力による製品の変形や応力を解析することで、応力集中箇所等が特定できます。その結果を設計に織り込むことで、不具合の未然対策としています。

音響評価

NV評価装置

当社は、吸音率・透過損失を測定可能な大型装置を保有し、正確な測定ができる環境を整えています。
また、製品自体の音響評価をすることが可能な装置や音源を可視化できる装置を保有しており、製品レベルでも音響測定をすることが可能です。
※NV:騒音・振動