水資源の保全

当社は、地域事情に即した水使用量の管理・低減を行い、水の循環利用の推進、水資源の有効活用ならびに水資源の保護に取り組んでいます。

当社グループは、自動車部品の洗浄・塗装・めっきなどの表面処理工程及び溶接・樹脂成形工程などの冷却等で多くの水を利用しています。一方で、地域によっては、気候変動等の影響から水資源を確保していくことが難しくなることが予測されており、水使用量の削減活動を推進し、極小化する必要があると認識しています。

そこで、「PACIFIC環境チャレンジ2050」において、2030年に水の適正利用、2050年に水使用量の極小化を設定し、各拠点で毎年、水使用量の削減目標をたてて、グローバルで取り組んでいます。新設備の導入や老朽化設備の更新時には、小水量化を考慮した改善を織り込み、従来設備に比べ水使用量の少ない設備にすることにより、削減を図っています。

取り組み事例

生産工程で使用した水の浄化

水資源は、主に地下水を使用し、プレス製品の洗浄・めっき・電着塗装などの表面処理工程等で利用されています。これらの工程から排出される水洗水は、敷地内に設置された廃水処理施設で適正処理を行なった後、敷地外へ排水されます。排水水質は定期的に分析・測定し、排水基準の遵守を確認しています。
廃水処理場のビオトープ
廃水処理場のビオトープ
総合廃水処理場
総合廃水処理場

電着塗装ラインとめっきラインの水洗水の削減

西大垣工場と東大垣工場で電着塗装ラインとめっきラインの水洗水を減らすことで年間の水使用量を10,000㎥削減しました。引き続き、排水の水質管理や水質保全に努め、源流や流域の生態系の維持など、生物多様性を保全していく活動を推進していきます。

新工場での水資源の有効利用

東大垣工場に新工場(第4工場、厚生棟)を建設するにあたって、水資源の有効利用をめざし、自動水栓、節水型器具、洗面所洗浄・散水栓への地下水利用を取り入れました。予想効果として、年間で水使用量約2,700㎥の削減を見込んでいます。